症状が徐々に良くなってきているのに、いきなり悪化することがあります。

もちろん、治療しているからと言って常に順調に良くなる時ばかりではありません。
時には、少し元に戻った(悪化した)と感じる時もあります。

多少の波がある中で、良くなったり悪くなったりしてそれでも全体的には右肩上がりに改善していくのが普通です。

ですが、一気に悪化した場合は症状が再発したと考えられます。

当院でも、「前回の施術でほぼ痛みがなくなったのに、1~2日後に急に痛みが激しくなった」と訴える方が時々います。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

なぜ痛みやしびれが出るのか

まず、症状特に痛みやしびれが何のために出るのかを考えてみましょう。

痛みやしびれは、
「このままの状態で放っておくと、体に無理がかかってもっと悪くなるよ」とか、
「そんな風に動かすと、体としてはとても辛いんだよ」
という体からのメッセージです。

右を向くと首が痛む、という場合は「あまり右を向かないで」という警告です。
何らかの理由で、右を向いたときに体の状態を悪化させる原因があるので、それ以上悪くなるのを防ぐために起こります。

同じように、体をかがませた時に腰が痛むのも、かがむことが体を悪化させる原因があるという事です。

だから、私たちは痛みがあるとその動きを自然にセーブします。
そうやって、より悪化することを防いでいるのです。

原因は普通に動くから

私は治療家として、その痛みやしびれの原因となる体の不都合を改善していきます。
関節に歪みがあればそれを整え、筋肉に硬結(固く縮む事)があれば緩めていきます。

よほどの重症でない限り、少なくとも数回の施術を受ければ症状はかなり緩和します。
場合によっては1度の施術で痛みがほとんどゼロになることもあります。

ですが、それは完全に治ったわけではありません。
特に関節の問題は、整えて症状が緩和してもまた元に戻ろうとする力が強く働きます。

体は前の状態がどうであれ、急に変化させられると元に戻ろうとします。
長い間関節が歪んだ状態であれば、何度か整えられてもまた歪んだ状態に戻ろうとします。
ちょっとしたきっかけ(激しい動き、不規則な生活)を与えると、その戻ろうとする力はより働きやすくなります。

施術によって緩和した状態とは、最初のうちはそんな不安定な状態にあります。
だから、症状が出なくなったとしてもまだ前の正常な状態に戻ったわけではありません。

その状態で普通に動いてしまうことで再発してしまう人が出てくるのです。

なぜなら、その人の『普通の動き』の中で体の不調は作られてきたのですから。

再発しないために

では再発しないようにするにはどうすればいいのでしょうか。

①完治するまで治療を続ける

治療家は体のプロです。
経験としても知識としても、あなたの体がどんな状態にあるか判断できます。

その判断に基づいて治療計画を立てています。
その計画に従って治療を続けることが一番重要です。

もしもその治療計画があなたの考えとギャップがあると思ったら遠慮なく確認してください。
しっかりとした根拠を持って治療計画を立てている治療家なら、必ず明確に答えてくれます。

②治療期間中は無理なことは避ける

前述したように、治療期間中はどれだけ体が楽だと感じても不安定な状態にあることは変わりません。

その間に無理な動き、激しい動き、偏った姿勢などをすることや、不規則な生活をしないようにしましょう。

中には、早く治りたいとあせって流行の体操やストレッチを始めてしまう人がいますが、場合によっては症状を悪化させることがありますので、必ず治療をしてもらっている治療家に確認してください。

③言われたことは守る

治療家は施術だけではなく併せてセルフケアも指導しますが、あなたの症状に合わせた指導であれば、言われたことは守って下さい。

週に多くても2~3回の施術をする時間よりも、それ以外の時間の方が圧倒的に多いのですから、セルフケアが非常に重要な役割を果たすことはお分かりだと思います。

施術だけ受けてセルフケアをしないという人は、治療全体の内のほんの一部分だけしかしていないのと同じことだともいえます。

あなたは、とりあえず今の痛みがちょっと緩和すれば満足ですか?

それとも、後々このつらさに悩ませられないようにしてしまいたいですか?