「先生のおっしゃることは頭では分かっているんですけど...」

お客様がこう切り出してこられました。

「本当はすぐに痛みを取って欲しいんですよね」

この方は、急に無理な動きをしたことで筋肉を損傷していました。
筋肉の損傷は、わかりやすく言うと切り傷を負っているのと同じです。

実際に指などを切って切り傷が見えていれば、この傷口が塞がるまでは痛みがあるんだという事はどなたも納得してくださいます。

でも、体の内側で起こっている損傷では目に見えないために、どうしてもそういう実感が持てません。
だから、ボキッとやれば一瞬で治ってしまうと思われるようです。
このお客様も、頭では理解できたと言いながら、どうして治らないのかと思っています。

体の表面の切り傷を一瞬で治すことができる人はいません。
これはどんな名医でも無理でしょう。

このような状態でとにかく痛みだけでも取りたいと思ったら、来るところは整体ではありません。

ペインクリニックなど、痛みを取ることを専門にしたところに行く方がいいです。
ペインクリニックやお医者さんで痛み止めを処方してもらうか、ブロック注射を打ってもらった方が痛みが取れる確率は高まります。

無論、傷が治るわけではありません、痛みを取るだけです(取れないこともあります)。
それでも痛みを取ることを優先しなければならないとしたら、そちらに行くべきでしょう。

ですので、今回もそちらに行かれるように提案させていただきました。

たちの悪いことに、このような内側の損傷は、小さい傷のうちは痛みを感じないこともあります。
痛みを感じないから悪くないと思って、放っておくためにどんどん悪化して痛みが出てきます。

一部の慢性症状はこのようにできあがります。
時間をかけて、悪化してから痛みを伴ってくるので、簡単には治りません。

またこのようなときは、むしろ痛みが先に消えてしまいます。

痛みは消えても、傷は簡単には消えません。
だから、しばらくするとまた痛み出します。
私たちはそのことをわかっているので、徹底して治すことを提案します。

それを受け入れて下さる方は、地味な努力を続けて治していきます。
だから治ります。

それが最善の方法だからです。